セミナーレポート

ここでは過去に開催された映像制作に関連する様々なセミナーのレポートをご紹介します。

「今日から役立つ、実践企業ナレーション講座 Vol.3」

「今日から役立つ、実践企業ナレーション講座 Vol.3」

癖を知って耳を澄ますメロディアスチャレンジ編

日時: 2014年10月15日(水)
13:30 ~ 17:00
場所 :玄光社 2F セミナールーム
講師 :那波 一寿 氏 (フリーナレーター)
内容:
■ 【正確に読む基礎セッション】
※しっかりと基礎を再確認してみよう 60分
• 発声基礎、腹式呼吸
• 滑舌訓練法
• 様々な癖読みと理想的な読みの違い
★実習 1.日頃お使いのナレーション原稿を読んで、自分の癖を知る。
■【理解させるように読むセッション】
※読む意味を考えよう。
• 何を伝えたいか考えながら読む
• 自然な喋り(読み)に含まれる自然なメロディー(声の高低・強弱)の表現
★実習 2.文章がもつ自然なメロディをコントロールする。意味が伝わる読み方とは。
■【印象付けながら読むセッション】
※声の演出を考える。声のトーンとは。
• 声のトーン(色別声のトーン:白・黒・青・オレンジ・黄色・ピンク・紫・赤)
• 印象づけるための訓練<心の音、喜怒哀楽を考える>
  (カタカナ読み・ベクトル読み・イメージライン法)
★実習 3. 日頃お使いのナレーション原稿を読んで、違いを感じる。
★その他の練習法について
■【質疑応答】
事前に頂いた質問についての回答と、企業映像の制作から活用について意見交換

実践企業映像ナレーション講座のVol.3が開催されました。基本的なトレーニング法のレクチャーの後、各自持ち寄った原稿を読み、自分の癖を知ることから始まりました。メロディアスに読むことの難しさを1人ひとりが体験していく、ほぼプライベートレッスンに近いスタイルで進行しました。ポイントは、内容を適切に印象付かせながら説得性を上げられるかです。メロディアスに読むトレーニング法に苦戦しながら、あっという間の3時間となりました。

受講中は少々恥ずかしかったですが、読んで人に伝えるという技術を学ばせて頂くことができ、素人とプロのナレーションの違いがとても良く分かる貴重な体験でした。
人は話す時、それぞれ癖があることが良くわかり、癖のある読み方は伝わり難いのと、同じ読むでも、声の高低・強弱を使う事は人に感心を向けるための手段であることを学ばせて頂き、伝わり方がずいぶん違うのだと思いました。そして感情を入れて読むことと極端に読むことは違うことがよく分かりました。
いつもは、ディレクション担当です。「餅は餅屋」ということを改めて感じましたが、どんなことも教わることでたとえ、素人でも知っているのと、知らないのでは大きな違いがでてくるので、ディレクターとして、ナレーションで苦労している人に助言ができるという収穫もあったと思います。
(株)エムオーエー商事 武藤 雅之

「今日から役立つ、実践ムービーカメラ講座 Vol.4」

「今日から役立つ、実践ムービーカメラ講座 Vol.4」

1人制作に重要なポイント編
日時: 2014年09月29日(月)
13:30 ~ 17:00
研修場所 : ソニー株式会社 本社 (16F会議室)
講師 : ソニービジネスソリューション株式会社
小倉 正二氏
内容
■ 【1 人制作で重要なこと】で 45 分
  基本機材について
• 何を撮るのか
• 失敗しない撮影手順と機材
• あったら便利な周辺機材
 やっぱり知りたい、カメラの基本の基本
• 映像信号
• センサーの違い
• カメラ機能の使いこなし
   (ホワイト調整・被写界深度・ピクチャープロファイル調整)
■ 【ワークショップブロック】で 150 分
【☆社内ニュース等で使用する屋外インタビューの撮り方】
★機材の選択、カメラの設定、場所の選択
※少人数(4名程度)の各班に別れ、XDCAM カメラを使って撮影してみます。
• インタビュー(レポーター無・レポーター有り)を撮る
• ピクチャープロファイルのチャレンジ(グリーンを綺麗に撮る)

人気の実践ムービーカメラ講座、第4弾。今回は、ワークショップ中心に開催されました。1人制作の基本と課題が説明されたあと、4つの班に分かれそれぞれの課題に取り組みました。企画案の概略が決まると、それぞれ機材を持ち、屋外での実践に出掛けました。今回は品川駅近くの低いビルの屋上公園風の場所。4名の班では、カメラマン、出演者、ディレクターに分れ、撮影開始です。日頃は、プロデュースしかやらない参加者も、いつもと違うパートを担うことで、新しい発見も沢山あったようです。

前半は、みなさんが撮影に困っていることを丁寧に聞き取って頂き、それに対する対策や方法をこと細かく説明して頂きました。やってはいけないことも教えて頂きました。特に一人取材の対策はとても勉強になりました。事前に取材内容を把握しておくことや、被写界深度を浅くするテクニックを習得する必要性、音を確実に収録する方法、色温度の調整や陰消しの方法、構図を実際放送されている映像を挙げ、教えて頂いたことはとても良い学びになったと思います。
今回初めて知ったことは、画面に上手と下手があることでした。ウルトラマンの例え話がとても分かりやすかったです。
ワークショップでは、前半で学んだことを踏まえ、グループで限られた時間のなかで、それぞれがどんな役割で、どんな撮影をするかを検討し、カット撮影でムービーを作りました。普段しないようなことだったので、貴重な体験だったと思います。最後に上映会をし、講評してくださったので、とても勉強になりました。
次回のセミナーにも期待しています。
(株)エムオーエー商事 武藤 雅之

今日から役立つ、ムービーカメラ実践講座Vol.3

今ある機材を活かすワンランク上の実習編

■ 日時:2013年12月10日(火)13:30~17:00
■ 講師:ソニービジネスソリューション株式会社 小倉正二氏
■ 会場:ソニー(株)本社

前回の第2弾に引き続き、今回もソニーのホームページで注目を集める「正ちゃんの速攻カメラテクニック講座」でお馴染みの小倉正二氏(ソニービジネスソリューション株式会社)が担当し、実際にカメラを触って体験できる実習や、映像作品づくりの基礎となる絵コンテづくりまで、ワンランク上の映像制作をするための基礎体力を養える講座となった。

まず<今さらフォーマット!ブロック>ではビデオフォーマットによる圧縮ノイズの特長やそれらの回避方法などをレクチャーされた。「圧縮ノイズはどのような時に出るのかというと、1つは白板などのフラットな背景にブロックノイズが発生します。2つめは木の肌や、細かい枝や葉っぱなどの様に緻密過ぎる映像にちらつきが出やすいです」そしてそれらの回避方法として「フラットな背景で撮影する際は、三脚を使わず、微妙に動かしながら撮影する。もしくは1つのショットを5秒以下に抑える。5秒以下に抑える理由としては、人間の脳の特性として長い時間一つの画を見続けると、細かい情報にも目がいくことになり、結果、ノイズまでも気にするようになってしまいます。そして緻密過ぎる背景などを避けることが大切」と述べた。

次に、様々な記録媒体の種類やそれらの扱い方などについてレクチャー。SDメモリなどの端子部がむき出しになっているタイプのメモリは静電気に注意しなければならないこと。また、安売りされているメモリについて自身の経験を交え注意喚起した。そして、DVDやBlu-rayなどのディスクの寿命や保存状態の重要性、ハードディスクについては衝撃などに注意しなければならない、テープについては弱点として気温60℃以上、湿度60%以上の環境ではだめになってしまう等、記録映像を保存する際に役立つ代表的な媒体の基礎的な説明をされた。

また、これから主流になりつつあるバックアップ手段としてクラウドサーバーをあげた。セキュリティー上の問題点も指摘しつつ、今後新たな保存媒体としてクラウドサーバーを視野に入れる必要性があると示唆。

続いて<ワークショップブロック>では、まず構図についての基本をレクチャー。代表的な構図として「三分割法」について説明された。この構図で画面構成すると失敗がなく、様々な映画で多く使われている構図だと述べた。次に「下から構図」「上から構図」についてレクチャー。「下から構図」は現実感を与える構図で、「上から構図」は空想的・未知なイメージを与える構図だと説明された。また、「上手」「下手」の重要性についてレクチャーされた。そして、御法度構図として背景の梁などが人物と重なって串刺しのように映してしまう構図や、画面中央に人物を長時間映してしまう構図などがあげられた。

それらの構図の基本を習った後、お題としてあげられた「追う者、追われる者を効果的に表現する構図」を各人紙に書き、構図についての理解度を確かめた。

その後、グループに分かれて様々なお題に沿った映像作品の絵コンテを作成し、作品の目的や作品が与える効果等をプレゼンテーションした。各々個性的な絵コンテを披露し、刺激ある時間となった。

今日から役立つ、ナレーション実践講座Vol.2

癖を知って耳を澄ますワンランク上のナレーションテクニック編

■ 日時:2013年12月5日(木)13:30~17:00
■ 講師:那波一寿(なばかずとし)氏
■ 会場:江戸東京博物館

ナレーター歴33年指導歴19年。各種企業VP からNHKやCM、ニュース特集まで、幅広く活躍されている那波一寿氏(フリーナレーター)を迎えて開催されたナレーション講座第2回。企業の映像活用で需要が高まるナレーション講座です。


プロとアマチュアは、誰が聞いても一声でその違いが分かります。しかし、社内報やプレゼンテーションでは多くの場合、コストの面からも毎回プロに依頼するのは難しいと思います。

今回はいつも会社内でナレーションを読んでいるハウスエージェンシーや、企業映像に取り組む金融機関の広報担当者などが参加し、その基礎の考え方から、実践編までを取り組みました。

まず、那波氏は各人が用意してきたナレーション原稿を参加者に朗読させ、それぞれ自由な発声を聞いて回った後、それぞれに感想を聞いて回ります。

ある参加者は・・・・
「文章の内容が○○なので、○○に気をつけました」
ある参加者は・・・・
「感情を入れず、誰でも同じように聞こえるように気をつけました」

参加者からは思い思いの感想や意図が出るのですが、那波氏は、大事なのは<読む>のではなく、ナレーションは言葉になる前の<リズム/メロディ>が重要だと指摘します。

那波氏によれば、ナレーションの意識で大切なのは私たちが普段、何気なく行う会話に含まれるさまざまな<メロディー>だと言うのです。

例えば「おーい、そこの醤油とってくれ」
そうした、日常でかわす会話の場合には自然と行っている<発声>や<発語>が、いざ、ナレーションを「読む」という場合は、意識してしまい棒読みになるケースが多いというのです。

発声の仕組みを知ること、自分の癖を知ること、理想の読みを耳にすること。ナレーションを自分自身で判断する「耳」と「発声」を知るところから講座はスタートしました。

はじめの時間では、「発声基礎」「腹式呼吸」「滑舌訓練法」「様々な癖読みと理想的な読みの違い」を学びます。
はじめに腹式呼吸。これは、メロディーを自由に操るために重要な技術です。
お腹に手を当て呼吸をコントロールします。実際、声のトーンや強弱、高低を変えて発声してみます。そうすることで、自分がきちんと発声できている声や音程を理解します。

講座では、思うように自分の声をきちんと聞けていないことを、ほとんどの受講者が気づきます。では、どのように発声したら上手くコントロールできるのか。

引き続き行われたレクチャーでは、椅子を活用した発声法や、ジェスチャーをつけた発声など、個人個人に即した方法で実践を行っていきます。
ここでもまた、「読む」のではなく、いかに「メロディーを奏でるか」に那波氏の指摘は及びます。

普段、何気なく行っているナレーションを、意識的に何度も何度もチャレンジします。
参加者は次第に、読むのではなく、奏でることを、まず、「耳」で聞き分けられるようになっていきます。
「耳」で理解ができると次第に発声へと繋がります。

今回の講義では、「実践」をテーマに、ほぼすべての時間が参加者の実践の時間に充てられ、それぞれの課題を浮き彫りにし、また、今後の活動に活かせる内容が続き講義も終盤になっていきました。

一通り、基礎の技術を終えたところで、最後に那波氏が、古典より発生/発語の教科書的存在としてプロの登竜門となっている「外郎売り」を披露します。
「拙者親方と申すは、御立会の内に御存知の御方も御座りましょうが・・・・・・」
歌舞伎の古典と知られる外郎売りの台詞に乗って、メロディアスにナレーションを披露する那波氏の様子を参加者も真剣に聞き入ります。

今回の講義で学んだ「読まない」ナレーションの技術が詰まった「外郎売り」の世界観につつまれ今回の講義は終了となりました。

今日から役立つ、企業映像照明実践講座Vol.1

最新のLED照明と美しい照明の基本体験

■ 日 時 :  2013年11月29日(金)14:00~17:00
■ 講 師 :  株式会社マリモレコーズ 金戸聡和氏
■ 協 賛 :  株式会社ケンコープロフェッショナルイメージング
■ 会 場 :  江戸東京博物館

今回のセミナーは、海外最新のLED照明機材をはじめ様々な映像周辺機器の販売で有名な株式会社ケンコープロフェショナルイメージングさんのご協力のもと、ユーストリーミング放送で有名な株式会社マリモレコーズの金戸聡和(かねととしかず)氏とITVA-日本がジョイントした企業映像照明の基本体験セミナーとなりました。
色温度を始めとする照明の基本を学ぶとともに、最近のLED照明の特性や社長インタビュー時の効果的な照明を体験しました。

<セミナー内容>
■【照明基礎セッション】
・照明の種類・色温度、演色評価数値 等
■【最新のLEDによる3点照明】
・いいライティングとは(綺麗なライティング・かっこいいライティング)
・事例紹介
・社長インタビュー撮影を想定して実践(雰囲気作りとは)
■【DEDOライトで作る照明】
・海外のインタビューの例に見立てて実践
・一味違う雰囲気を